人材育成教材「フォントの仕様と文字の並べ方」
パソコンで使用するフォントについて、設計の基本的な仕様、字形デザインの考え方やフォントによる細部の違いなどをまとめました。
次いで、文字の並べ方の細かなオペレーションをIllustratorを例として解説しました。いくつかの機能は他のアプリケーションにもあり、文字組みの品位を上げるためには積極的に利用すべきものです。
目次
1-1. フォントの種類──形式の違いと特徴、見分け方
1-2. 文字の寸法と単位──インチとポイント・ミリと級
1-3. 文字の形──和文と欧文の考え方の違い
1-4. 文字位置の基準──ポイント文字とエリア内文字
1-5. 文字へのスナップ──文字とオブジェクトのスナップ
1-6. 仮想ボディ以外の文字寸法指定──キャップハイトやx ハイト
1-7. ポイント文字のベースラインシフト──レイアウトの手掛かり
1-8. 詰めた和文の行長──最初の文字と最後の文字の仮想ボディ
1-9. 和文に付属する英数字──従属欧文
1-10. 和文と欧文の混植──和文と従属でない欧文フォントの組み合わせ
1-11. 和文フォントの細部──端部の処理
1-12. 和文フォントによる文章の表情──文字の踊りや寄り引き
2-1. カーニングによる文字列の詰め──選択した文字列の間隔調整
2-2. カーニングによる二文字間の詰め──手動での文字間隔調整
2-3. トラッキング──選択した文字列の一律な間隔調整
2-4. カーニングとトラッキングの組み合わせ──名刺の氏名の例
2-5. 文字間隔の手動調整──文字間詰めと文字間空け
2-6. 文字間隔の検討方法──上下逆像・ネガ像
2-7. その他の文字間隔調整方法──「文字ツメ」と「アキを挿入」
2-8. 欧文の大文字小文字の使い分け──All Caps とCap & Low
2-9. イタリック(Italic)──直立体を傾けたオブリーク(Oblique)との違い
2-10. 欧文のf 合字と大文字用字形──OpenType 機能
2-11. 数字の種類──等幅・プロポーショナル・ライニング・オールドスタイル
2-12. 数字の詰め──カレンダー・日付・ロゴなど
3-1. 文字エリアの幅の決め方──和文等幅(全角ベタ)の行長計算
3-2. 改行の仕方──改行(ハードリターン)と自動改行
3-3. 行頭・行末にきてはならない文字──禁則文字
3-4. ひとかたまりで扱う文字──分離禁止文字列・分割禁止文字列
3-5. 禁則調整方式──三つの調整方法
3-6. ぶら下がり──行末句読点の扱い
3-7. 欧混植時の段落設定──ハイフネーション
3-8. 欧文のぶら下がり──行末ハイフンや役物の扱い
3-9. 和欧文間の空き──和欧文が隣り合ったときに間を空ける量
3-10. タブ──行中での文字の揃え位置指定
3-10 補足. タブの使用例──行の途中における様々な文字の揃え
3-11. インデント──段落一行目一文字目の字下げ
3-12. タブとインデントの組み合わせ──行頭ぶら下がり
4-1. 行送りの指定──和文の行送りと計算の起点
4-2. 行送りの指定──英文の行送りと計算の起点
4-3. 段落間の空き──行送り設定による段落間の距離の補正
4-4. 行送りの決め方──行長と行送りの関係
4-5. フォントと行送りの調整──字面による行間の見え方
4-6. 段落スタイル──文字列へ同じ指定を繰り返し行うための機能
4-7. もう一つの改行の仕方──ソフトリターン
4-8. 文字スタイル──部分的な変更を繰り返し行うための機能
↓↓これ以降は、グリッドを用いたレイアウトの導入部
4-9. 文字エリアの幅と高さの計算──文字の集まりとしての寸法
4-10. 版面の設定──仕上がり版型におけるコンテンツを配置する範囲
4-11. 余白の考え方──版面(ハンヅラ)との取り合い・フィック錯視と天地比率
4-12. 版面の分割──レイアウトの基準となるモジュールの設定
4-13. グリッドによるレイアウト──同一グリッドのレイアウト例